Environment

without a proper environment, no Life

気候危機 II 崩壊ふたたび

Salt Creek Falls by Andrew Coelho on unsplash.com

水や食べ物、住まい、エネルギーなどの生活必需品が不足し、「通常運転」がもはやできず社会の基底がくずれることを「崩壊」と呼ぶ。

近年フランスでは Pablo Servigne らの崩壊学の本がベスト・セラーとなり、この酷なゆく末をわが子にどうやって説明すればいいのかと泣いて相談する若い母親や、アメリカでは優秀な学生が退学し、手に職をつけて活路を見いだす人たちもいるようだ。その「崩壊」をテーマに映像化した日本映画に『サバイバルファミリー』(2017年公開)がある。

わが街ルクセンブルクでは、崩壊を語る人も、有事に備えるために農業を営む知友も増えてきた気はするが、日本と同様、一般的に危機意識は低い。さながら「12月23日の七面鳥」感がある。(エサもねぐらも申し分なく、まさか、あくる日に丸焼きになるとは夢にも思ってない様子)

だが社会崩壊は、歴史上の事実として存在する。ジャレド・ダイアモンド(地理学・歴史学・人類学者)は崩壊の要因として、5つ挙げている。
1)環境崩壊・資源の枯渇
2)気候変動
3)近隣国との敵対関係
4)友好国の減失
5)誤った環境対策である。

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気候危機 I

ビデオを見ると、その人は泣いているようだった。屈強そうなアメリカ人記者は、アルピニストでもある。

あのハワード・ジンに「すばらしいジャーナリスト」と言わしめたダー・ジャメイルが、聴衆の前で声をつまらせ涙ぐむのは、やや異様なことに思えた。イラクなど数々の紛争地域に赴任していたこの従軍記者は、トラウマがあるのだろうか。見ている側の私が戸惑った。

環境と気候の非常事態の真相を見きわめるために、アラスカ山脈を起点とし、アマゾンの熱帯林やオーストラリアのグレート・バリア・リーフにも足を運び、それぞれの専門分野の第一人者に取材を行い、多くの証言と科学的知見をもとに本にまとめた。今、地球で何が起こっているのか。その報告会で、彼は言葉を失っていた。

そして、彼の悲しみの深さを知った。それは戦争ではなく、気候非常事態による喪失、PTSDなのだ。彼は知っている。気候危機は、もう抜き差しならないところまで来ているのだと、現状の深刻さに感じ入った。

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The Climate Crisis

Cover of the book ''The End of Ice''

Last December I watched a video of Dahr Jamail. He briefly stopped talking about his new book on the climate crisis. To my surprise, he was weeping. I first thought he had severe PTSD due to his experience in Iraq as a war reporter. He continued to talk, coping with grief. Then, I came to realize the depths of our climate crisis. He was actually dealing with climate PTSD.

Recently I finished reading his book The End of Ice (New York: the New Press, 2019). I read it calmly in the beginning, digesting climate realities, and then suddenly I felt so depressed.

(Reading his book, I thought of our beloved medical doctor, Tetsu Nakamura. He wrote: “In Afghanistan, there is a proverb that says, ‘One can live without money, but not without snow.’” Indeed, he was right about the importance of ice, snow, and water. Similarly, he was interested in insects, which are also vital to our existence.)

Jamail’s book is very interesting and certainly worth a read. In the face of the global climate crisis, we will need this kind of journalist, who can work in a very timely manner, as things are so rapidly unraveling, and it is so hard to keep up with them.

持続可能な未来図

Atlas

地球温暖化により、貧困・格差問題はさらに拡大するだろう。そういう危惧から、昨年、地球温暖化への具体的な対策案をルクセンブルク政府に示した。結論から言うと、政府側の反応はイマイチであった。だが、全く望みがないわけでもない。気候変動が行政の中心課題となりつつある一方で、「わが国だけは大丈夫」というおごりと楽観主義とが混在している。今の豊かさに寄りかかってしか、物事を考えられない若い政治家たちの言動にも驚いた。三党で成り立つ第二次ベッテル政権は、日本では問題視にもされないような政治家の不祥事が取りだたされ、政権の命脈を保つことに追われていた一年のようだった。

人々との話合いから見えてきたことを、少し書きとめておきたい。

1)近年、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)という保守的な団体が、壊滅的な気候変動の危機が迫っていることを報告書にまとめた。

今もオーストラリアの森林火災は進行中で、過去3か月のあいだに国内の年間二酸化炭素排出量の3分の2を放出したのではないかと考えられている。この火災により放出された排出量を吸収するには、100年以上かかると見られている(関連記事・上)。3日付のガーディアン紙には、臨界点はすでに超えてしまっていて、後戻りできないような環境変化が起きつつあるのはないか、と案じる専門家の記事が掲載されていた(記事・下)。

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Tomatoes

Tomato tree in Luxembourg

My husband brought back three baby tomato plants in late June.

All of them have flourished without chemical fertilizers or pesticides, though I used Effective Microorganisms (EM) given by our friend and charcoal powder.

プチトマト

Tomato tree in Luxembourg

6月末。ベルギーの家から夫が、トマトの苗木を持ち帰ってきた。30センチ弱、心もとない苗木が3本あった。「これを誰が育てるの?」と思いつつ、とりあえず大きめの鉢に植え替えてベランダに出してみた。

夏の間は毎日水をやり様子を見ていたら、あれよあれよと言う間に大きくなった。成長にあわせて、鉢も大きくしてみた。

それから友人のギドに、手作りの EM (Effective Microorganisms) 入りの小瓶をもらった。この人は週末になると自然保護区のような家に帰り、ドイツで農業実験をしている。

その頃、散歩コースである森で山火事が起きたようで、燃えた木々がそのままに放置されていた。その炭になった部分を少しいただいてきて、それを粉々に砕いて「木酢液」と「テラプレタ」をイメージしながら(あくまでもイメージで、正確なものではない)土に混ぜた。そしてその土に、酸っぱい匂いのするEMも混ぜてみた。

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Deconstructable house and environmentally friendly aircraft

These days I have been overwhelmed by many things: Typhoon Habigis, superstorms, fires in the Amazon, climate emergency, habitat destruction, socio-economic consequences, and many more. These two videos sent by friends are very interesting and uplifting. Watch them when you feel a bit down.

Visit ''Designing for Deconstruction - X-Frame'' nice housing retrofitting

Visit ''Solar Impulse - Around the World to Promote Clean Technologies''

解体可能な家 と 地球に優しい飛行機

今年は5月8日に階段を踏み外して、左足首を捻挫しました。思わぬ所で、毒々しいハーケンクロイツの旗を目のあたりにして、気がついたら足がねじれてました。それから椅子に座ってばかりで、ふと頭をあげれば、すでに秋。昨夜は忽然とクリスマスツリーが広場に立っているのを見てびっくりし、立派なもみの木を見上げていました。

そして机にかじりついていた努力にも関わらず、あまり成果が期待できないことがありました。今週は呼吸も浅く、眠りにつくこともできず、やや落ち込んでいました。そしたら友人たちが優しい言葉を、かけてくれました。ビデオのリンクも添えて送ってくれました。女性はもちろん、男友達もいいものですね。第一のテーマは建築で、第二は飛行・発明です。みなさんも、落ち込んだ時にどうぞ。

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台風19号の被害状況をニューヨーク・タイムズ紙でみた時、国連の会議で涙ながらに温暖化対策を訴えたフィリピンの政府代表のことを思い出しました。あれから時が経ち、巨大化した台風が日本にも来たのだと思いました。

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ジョンコビッシイー教授 気候変動対策のあり方

地球温暖化を否む人は、ジョンコビッシイー教授のレクチャーを聞いてほしい。一気に打ちのめされて、しばらく動けなくなる。でもこれが私達の現実、そして未来。素晴らしい15分のプレゼンなので、昼日なかに見ることをおすすめする。眠る前は避けたほうが、よろしいかと思う。

(別の仏語のビデオでは、日本人ジョークもさく裂していた。「日本人みたいにエレベーターに乗るんじゃなくって・・・」よく見てらっしゃるんですね〜)

"AVERTING SYSTEMIC COLLAPSE"

Jean-Marc Jancovici's speech in Paris – Sept. 17, 2019

"AVERTING SYSTEMIC COLLAPSE"

Professor Jean-Marc Jancovici is a well-known French specialist in climate change. He usually gives talks in French. In this video, he speaks in English.

In my view, he is quite blunt and vastly knowledgeable. Within 15 minutes, he tells lots of jokes with a dry sense of humor. I strongly advise watching this video today (but not before you go to bed!).

Earthquake – never thought it’d happen to me

fire after earthquake

I took a 21-hour flight to be at the reunion of my maternal family (Carañgan) in La Castellaña, Philippines. Whilst on stopover in Manila on 22 April 2019 at 5PM, there was an intensity 5 earthquake. I was in a parlor when suddenly the ground trembled and furniture started to shake, then the power went out. The six people in that beauty saloon, which is on the ground floor of a 22-level building, stayed where they were whilst I rushed to the door barefoot and run to the nearby one-level-structure. I was the first person to get out and one of the last to get back as I was worried about aftershocks.

After the earthquake, there was fire two blocks away from where we were. I took this photo from our window.

Aftershocks are tremors that follow the main earthquake. They happen more frequently in the hours and days after an earthquake, but their magnitude and frequency decrease over time. Even though their shaking intensity is relatively small compared with that of the main earthquake, they can destabilise buildings and injure people.

OUNI ルクセンブルグのお店

OUNI shop front door

うちから歩いて3分。ほぼ毎日行く有機食品のお店。名前はウニという。See OUNI's Official Website (in English)

ルクセンブルグ語の ouni ウニは、ドイツ語の ohne、 フランス語の sans 、 英語の without にあたる。日本語で[・・・]なしに [・・・の]ない、を示す。野菜や果物やたまごがバラ売りされていて、プラスティック容器やビニール袋や廃棄物など要らざるものをできる限り、すべからくなくす。 「なし」がウニの名前の由来だ。

小麦粉やお茶も、オリーブオイルやバターも、お菓子やナッツ類も、洗剤もはかり売り。客は容器を持参し、自由に品物を選んでレジで払う。お店の棚に置かれた空き瓶に、入れてもよい。私の場合は・・・くるみチーズを切ってもらってから、容器を忘れたことに気づき、そのまま手持ちのネット編み袋に入れて持ち帰ったこともある。最初はまごついたが、2回目からは過剰包装がなく、すずやかな感じがした。

夕方たちよるのが楽しみで、お目当てはオーガニックのクロワッサンとパン。季節のくだものと野菜。秋にでまわるミラベル(飴色のが一般的だが、ブルーベリー色のもある)が好きで、reine-claude というスモモ種を見つけて毎日通うようになった。

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OUNI championing the organic packaging-free trend

OUNI front desk and team representatives

This is a little blog about OUNI, Luxembourg’s first packaging-free organic grocery store. Visit OUNI's Official Website. We eat their croissants nearly everyday (or at least 300 croissants a year), though we hardly get tired of eating them… their croissants are simply natural, yet profoundly tasty.

OUNI is a self-service shop, but also a social vision of making community a sustainable better place. I believe that the secret of OUNI’s popularity lies not merely in their concept and their fresh/environmentally friendly products. But also it lies in their positive atmosphere created via face-to-face interactions; the store generates a spirit of connectivity, trust, and shared responsibility for sustainability in the course of community life.

Affaire du Siecle

This blog is about l’Affaire du Siècle, climate protection movement. It started with four associations (Foundation pour la nature et l’homme, Greenpeace France, Notre Affaire à Tous et Oxfam France) on December 17, 2018 in France. They sue governments over inaction on climate change.

異常気象「世紀の訴訟」

子供の頃に、ペットを飼い始めた人は多いのではないだろうか。

隣の家が火事になり自宅は事なきをえたのだけども、火が燃え移りそうになって水槽の温度が上がり、飼っていた魚が全滅したと友人が話していた。一・二度の温度の上昇が命とりになったとか。

壊滅的な気候変動の影響を避けるためには、今後数年の対処が分岐点だと (国連などの) 報告書に示されている。つまり十余年が、生態系にとって山場となる。

異常気象にどう対処すべきか?気候正義をめぐり、フランスのオックスファムやグリーンピースなどの4団体が、l’Affaire du siècleという闘いを続けている。この団体は、国の温室効果ガス排出量の削減努力は不十分であり、inaction (無活動・無能力) であると主張し、政府に対策を求めるための訴訟提訴を主導している。ジュリエット・ビノシュやマリオン・コティヤールなどの俳優陣や有名人たちも、動画で協力を呼びかけている。

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