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持続可能な未来図

Atlas

地球温暖化により、貧困・格差問題はさらに拡大するだろう。そういう危惧から、昨年、地球温暖化への具体的な対策案をルクセンブルク政府に示した。結論から言うと、政府側の反応はイマイチであった。だが、全く望みがないわけでもない。気候変動が行政の中心課題となりつつある一方で、「わが国だけは大丈夫」というおごりと楽観主義とが混在している。今の豊かさに寄りかかってしか、物事を考えられない若い政治家たちの言動にも驚いた。三党で成り立つ第二次ベッテル政権は、日本では問題視にもされないような政治家の不祥事が取りだたされ、政権の命脈を保つことに追われていた一年のようだった。

人々との話合いから見えてきたことを、少し書きとめておきたい。

1)近年、国連のIPCC(気候変動に関する政府間パネル)という保守的な団体が、壊滅的な気候変動の危機が迫っていることを報告書にまとめた。

今もオーストラリアの森林火災は進行中で、過去3か月のあいだに国内の年間二酸化炭素排出量の3分の2を放出したのではないかと考えられている。この火災により放出された排出量を吸収するには、100年以上かかると見られている(関連記事・上)。3日付のガーディアン紙には、臨界点はすでに超えてしまっていて、後戻りできないような環境変化が起きつつあるのはないか、と案じる専門家の記事が掲載されていた(記事・下)。

2)全体的な印象としては、組織的対策の不備・不策の背景に、リーダーシップの不在と首脳陣の気候問題への認識の甘さがあることは、否めない。

3)気候変動への懸念つまり人類の存亡の危機・終末について話すことは、嫌がられることはあっても、ありがたがられることはまず少ない。さりとて、問題を直視できずに拒絶反応を示す人たちに、具体的な対策案や指針がある訳でもなさそう。

4)かと言って、社会的な不安を抱えたまま、気も滅入らず、狂いそうな気分にもならないのは、きわめて難しい。日々の生活に忙殺されそうになったほうが、お気楽なのはよくわかる。

5)CNNは最近の米国人の関心事項として、経済、医療、気候変動などをあげている。人類が直面している脅威の実態を知るには、実はそれぞれが全体的につながっていることを把握することが大切だと思う。壊滅的な温暖化、自然災害、生態系の崩壊、社会のあり方と治安情勢の変容、金融危機、貧富の格差の拡大、食糧危機、飢餓などの増加、病人の急増、紛争・戦争の可能性。これらは分離性のある問題ではなく、前掲のIPCCの科学者が言うように、別々の危機が加速要因となり、ドミノ効果で連鎖し巨大危機へとつながりうる。

6)限りある地球環境とは対比的に、経済活動は無制限・無制約に尽きないものとして考えられがちである。競争意識にあおられた「今だけ、金だけ、自分だけ」の短期的視野と利潤追求に基づく経済活動、成長指標としてのGDP、石油・ガス関連株への投資を続ける無責任な銀行。それによる地球環境の破壊と温暖化の悪化。さらなる生産活動の拡大と成長依存の弊害。そして人間の営みの根幹となるお金のでき方、つまり負債としてお金が無 (ex nihilo) からとめどなくできる仕組みについて、(政治家も含めて)おおかたの人たちが知らない。

7)解決策のとっかかりとして、環境問題と資本主義との関係をふまえるべきである。温暖化防止には二酸化炭素排出量の削減は重要であるが、環境だけでなく、より組織的なアプローチが必要となる。

8)温暖化の防止には現存の枠を見直し、生活の営みと価値観の大転換が必要となる。それに人々が気づけば厄介なことになると、権力者たちは感じている気がする。

9)グレタ・トゥーンベリさんは、環境問題で世界の耳目を集めるには、それなりの戦略や「手段」が必要なことをよく知っている。環境保護の活動家たちを批判する人たちは、活動家たちが引き起こした「生意気な」「手段」と「騒動」を叩きがちであるが、気候変動の早急な解決を訴える真の「目的」は都合よく無視している。手段を目的にすり替えて、大人たちがティーンエイジャーを攻撃するのは恥ずかしむべき。

10)昨年12月、中村哲医師の訃報に接した。ペシャワール会という名を耳にしたことはあったが、残念ながら中村先生の活動については知らなかった。先生に関するビデオや新聞記事を見ると、先生の残した言葉は日本社会への警鐘ともとれる。近い将来、未曾有の大干ばつが日本列島をおそい、「砂漠化がどんどん広がる」という現象が起きないとは限らない。

11)医療と水源確保に取り組んだ中村先生が襲われるという事象は、ある意味で、すでに水資源にからむバーバリズムという見方もできるのではないかと、ふと思う。気候変動の深刻化により、このような暴挙は増えこそすれ、減るとは考えにくい。

12)持続可能な未来設計には、生態系の保全と社会的正義との同時追求が、これから不可欠になっていくだろう。2020年は、多くの国々でパラダイムシフトが起こるだろう。

13)「いいお天気ですね」などと言って、いつでも、どこでも、誰とでも無難に気軽に話せる気候というテーマが、すごく政治的な話題になってしまった。

14)崖っぷちにある世界に、どのような対策案があるのだろうか。今年はルクセンブルクに出した提案書の内容を、広く伝えていきたい。

写真はアトラス山脈

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