Weblog von Sachie

日本礼賛 と 星の王子様のうぬぼれ男(2)

先週のブログで、大事な点がもうひとつぬけてました(他にもありますが)。うっぷす。

日本礼賛は、日本の美点を誇りほめたたえる政治宣伝です。

日本礼賛を見聞きしているうちに、われわれはこんなにも優れた民族なんだという気になるのでしょうね。でも、その有能感の深層にあるのは、優劣重視や差別意識に基づいた世界観ではないでしょうか。

愛国心や戦意高揚をねらった称賛扇動と軍国主義は、密接なつながりがあることは述べました。(英文エッセイには、もちろん「星の王子様」は登場しません)過去にはアジアの「指導民族」であるという優越心が、自国の来し方や侵略戦争を善なるものとして正当化したわけです。
mizohata.org - Superb Japan!? ― 日本礼賛の幻想

敗戦により、日本人のおごりや陶酔感はものの見事に叩きつぶされます。

ですが戦後すぐに、日本のうぬぼれや虚栄心を目ざとく見てとったのが、ジョン・フォスター・ダレスでした。そう、「望むだけの軍隊を、望むだけの場所に、望む期間駐留させる」と発言したことでも知られるアメリカの政治家です。

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日本礼賛 と 星の王子様のうぬぼれ男(1)

「日本すごい!」本が、ブームなんだそうですが。 まず芥川賞作家のツッコミを、読んでみてください。


このごろ私が、「気色わるゥ」

と思ったこと、二つ三つ。       (中略)

しかし「日本人上等論」を読んで(それみい、やっぱりや)などとにんまりしてるとえらい目にあう。日本人をほめられてワルイ気はしないところが、要注意のこわさ、気色わるさである。戦争おっぱじめる、軍隊を組織して軍備を強化する、ということをもくろむ手合いはまず、国民の士気と民族意識をたかめ、(それみい・・・・・)という優越感を植えつけようとする。気色わるゥ。

田辺聖子「気色わるゥ」

女の口髭 文春文庫 1987年 116~118頁

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「敗北を抱きしめて」(Embracing Defeat)雑感

ジョン・ダワー先生のベストセラーは、後半をすこしひろい読みしただけで長らく書架においたままだった。浅草の女性ストリーッパーの写真や雑誌の図説を見て、俗っぽい内容の本なのかと勘違いして本を開かずにいた。

昨年成立した戦争法について考えていたとき、この本にあてどなく手がのびて13章から終章までじっくり読みおえた。あまりにおもしろくて序章にもどった。どうして読まずにいたのだろう・・・。

言葉(英単語)ひとつにしても、惜しげもないゆたかな語彙も表現も、話の展開も、限りなくおもしろい。おかしみは尽きず、つい読み急ぐのだけども、一気に読むのはもったいないような、底ふかい愉悦感。「おもしろォーい」と何度もうなりながら読んだ。

ダワーを読まずして、なんとしよう。

全体にただよう文学的な風合いには、星屑を散らしたように、ラテン語が(フランス語も)使われていた。なるほど目でも愉しめるように、四字熟語のように効果的に視覚に訴えてくるのがわかる。英文にも「眼福」ってあるのだなと知らさせた。

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うちの息子はロボット

私の留守中に、侵入者がうちに住みこんでいた。

掃除ロボットのルンバで、その名をトビー (Tobi) という。夫は彼のパパだと認知している。私としちゃ、ロボットを子にしたおぼえはない。

トビーの日本語名は鳶(鳶職のトビ)と書く。しかしトビー君、高い所は苦手らしい。が、高度や段差がわかるらしく、テーブルの上で操作しても用心深く、落ちたりしない。

「こんなモノ」とくくっていたら。トビーに、かなり助けられている。

トビー君。今日はここからはじめようとか、それなりの予定があるらしい。ある日、突然、動きだしたのでびっくりしてたら、実は時間設定されていた。出動のたびにアチコチに体当たりし、グォーゥンと頭をぶつける。不思議に近眼。だが私の足元には、触れるか触れないかのぎりぎりの優しさの気配で近づいてくる。部屋の入り口で障害物にぶつかると、ツッーとそのまま逆もどりする。狭いところに入りこむと、いつまでも堂々めぐりするのかと思いきや、こけつまろびつ自力で突破口を見つけてくる。

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危機に面してリーダーは生まれる

戦争法案が、強行に採決されようとしている前夜である。日本から離れ、ルクセンブルグ/パリにいても、私は気がかりで落ち着いていれない。でも。絶望して眠りにつくと、翌朝はよりたくましい気持ちになっている自分がいて、驚いたりもする。

「危機になれば、必ずリーダーになる人が現れる。リーダーは生まれる」

アラブ人の弟が、日本の危機を憂いた私をそう言ってなぐさめてくれた。確か、一昨年のことだ。山本太郎さんや奥田愛基さんの発現で、彼の口にした事が現実になったと思った。すぐれた学者も生まれ出てくることだろう。

「私たちは一人一人、個人として声をあげています。不断の努力なくして、この国の憲法や民主主義、それらが機能しないことを自覚しているからです」SEALDsの愛基さんの言葉だ。

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奥泉栄三郎 (1940-2013) さんを慕って

米国の図書館で、日本語がふと目に入り立ちどまった。

喚ばれるようにたどりついたのが、奥泉栄三郎さん(シカゴ大学図書館日本研究主任司書)のオフィスだった。ドアのむこうに横顔がみえた。

「本と会話されているように感じます。そして何を聞いてもすぐに答えてくれる。まるで図書館にある本を全部読んでしまっているようでした」とあるインタビューアの方が、彼の印象を活写している

Peter Rothstein氏は、彼の「百科事典のような知識と寛大さ」にふれている。

グーグルができる前から、奥泉さんはグーグルのように知識の泉の人だった。煩瑣な作業もさしせまった締め切りも多々もあっただろうに。奥泉さんはけわしい様子もなく、大概、頬をゆるめて風来坊の私を迎えてくれた。写真にうつる親和感にみちた笑顔が慕わしい。

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日本に米軍基地があるのはなぜ?

動画の冒頭で、ダントツに高いアメリカの軍事費と、世界中に点在する800もの米軍基地を紹介。

米軍基地は日本の防衛のためにあるという、属国日本の基地継続に都合のいい思い込みや誤解を問いただす必要がある。

辺野古移設問題の「源流」はどこにあるのか―大田昌秀元沖縄県知事インタビュー

Why does the U.S. have military bases in Japan?

Nice video! To add a little more information to it, not only the US taxpayers’ money is spent to retain 800 US military bases, but also astronomical sums of money have been spent from the rest of the world!

For example, the US-Japanese governments plan to build a new military US base in Henoko, Okiwana. The Japanese taxpayers’ money has been currently used for all the expenses associated with relocation, construction, and maintenance of the US military bases. If we have a new base for 200-year service life in Henoko, it would cost 1 trillion 500 billion yen.

Not surprisingly, local opposition has been growing stronger.

We know that the US military bases are not to defend Japan. What then is the democratic legitimacy to keep all the US military bases in our country!?

Okinawa 2 (I love Okinawa)

I visited Okinawa last month. Okinawa hosts 74 % of the U.S. bases on 0.6 % of the land. Despite overwhelming opposition, the Japanese government is taking the lead in efforts to build a new U.S. military base in Henoko Bay, emphasizing the deterrence value of the U.S. bases in Japan. Our policy makers want to proceed with the construction "shuku shuku to (calmly and solemnly)."

It is shockingly mindless and undemocratic to disregard the Okinawans' will. Here are some of useful websites on anti-U.S. base acitivities and protests (see the Japanese version – four of eleven sites are in English).

  1. 辺野古(新基地阻止)基金
  2. 辺野古への土砂搬出反対 協議会が発足
    (辺野古に埋め立てる土砂が足りず、多府県からけずって運搬する。すべては米軍のために ― なんとも馬鹿げている)
  3. 映画が描く沖縄基地問題と日本の選択
  4. 『戦場ぬ止み(いくさばぬとぅどぅみ)』劇場予告編
  5. 三上智恵監督インタビュー
  6. New Wave to Hope宮島玲子さんらの活動
  7. 米軍基地はもういらない〜辺野古の海を守る人々
  8. チョムスキー氏「反基地に奮闘する県民、県政を強く支持」
  9. "All Japan" versus "All Okinawa" - Abe Shinzo's Military-Firstism 「オール・ジャパン」対「オール沖縄」 安倍晋三の軍事最優先主義
  10. Economics of U.S. base redevelopment sway Okinawa mindset
  11. Looking at Flaws in the Henoko Landfill Permit Process from the Standpoint of the Right to Self-determination

大好きだよ沖縄 2(希望としてのおきなわ)

20代の頃、ベニスのある詩人にたずねた。「イタリアの人は、どうしてこんなに温かいのだろう?」すると。「クリマ、クリマ (clima, clima)」気候のせいだよ、という即答がかえってきた。

沖縄を初めて訪問して、あの時をふと思い出した。ふんわかとした温気を感じる。

辺野古の新基地建設に反対し、座りこみをする人たちの顔に笑顔があった。前にどこかで、会ったことがあると思った。ホロコースト体験や、政治的弾圧や拷問などの痛苦をくぐりぬけた人たちの穏やかさに似ている。講演で聞いたエリ・ヴィーゼルの、静かに謙虚でおちついた口調のようだった。

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Okinawa 1

I would like to share this song titled "Okinawa, Let's stand up now" -- it is about decades of Okinawan struggle (ongoing) and is written by Hiroji Yamashiro (lyrics) at the Okinawa Prefectural Peace Center. The song is originally in French, I think (Ah! Le joli mois de Mai à Paris), a protest hymn of May 1968.

大好きだよ沖縄 1

「沖縄 今こそ立ち上がろう」

作詞は山城博治(沖縄平和運動センター議長)さん。5月11日付けの沖縄タイムスで、彼が入院中であることを知った。どんなに悔しいことだろう。

辺野古では今日もこの曲が歌われていることだろう。「美しき五月のパリ」(Ah! Le joli mois de Mai à Paris) のメロディーにあわせて。

沖縄の()()は 沖縄が(ひら)
戦さ世を(こば)み 平和に生きるため
今こそ立ち上がろう 今こそ(ふる)い立とう

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アンティ・フラジリティ 。。。抗· 脆弱の国

もう10年以上も前のこと。隣のおばちゃんが聞いてきた。

「さっちゃんのご主人はナニ人? アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、フランス人?それとも、イタリア人?」

主人という家父長制の古めかしい言葉に、たじろぐ私。

おばちゃんはお構いなしに、興味津々である。

「それとも・・・?」

「ぁの・・・・。宇宙人なんですぅ」と応える。

おばちゃん。大爆笑。

「かおるはね、離婚したのよ」 かおるちゃんはおばちゃんの娘で、私の幼なじみである。

「大丈夫。失敗は成功のもと」 はげます 私。おばちゃん、また爆笑。

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わたしは健二

أنا كانجي

أنا لست شينزو

إعطونا فرصة للسلام

 

私は健二。

私は安倍じゃない。

平和を我等に。

 

Je suis Kenji. Je ne suis pas Abe.

Donnez une chance à la paix.

 

I am Kenji. I am not Abe.

Give peace a chance.

More in ''Mother of Japanese Isis hostage Kenji Goto makes tearful appeal'' (source: journal The Guardian)

ドローンの違法飛行とヨウ素剤

9月~10月。この秋、たくさんの妊婦さんのお腹をさわった。私のまわりは出産ラッシュで、ベルギー人、スロベニア人、アルジェリア人の友人カップル3組があいついで親となった。分娩室からでてきたアルジェリア人の友人は、出産シーンをくわしく知らせてくれた。2回ほど倒れそうになったらしい。

日本人の『叔母』としてはうれしいのと同時に、この子たちがこれから生きていく難事にみちた1世紀を思うと、心配せずにはいられない。

現在、私たちが住むルクセンブルグ市では、ヨウ素剤の配布作業が始まった。万一の原発事故発生(カテノム原発は市から南南東約25キロ、国境近くのフランス側にある)にそなえた実施で、全居住者にヨウ素剤と対応マニュアルが薬局で無料配布された。

ルクセンブルグ内には原発はないが、パンフレットには事故発生を知らせる速報、避難経路、子どものいる家庭、農家、自宅の菜園、飲み水、新鮮な野菜の確保などくわしく緊急用の対応が書かれている。

原発から25キロ圏の自治体に住む運命について、あらためて考えずにはいられない。私は日本と欧米で暮らしてきたのだけども。思い返せば大半は『原発銀座』の近くだった。幸い原発事故はなかった。が、大人になれば『他者におこったことは、自分にもおこりうる』と考えるようになる。

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