Weblog von Sachie

アンティ・フラジリティ 。。。抗· 脆弱の国

もう10年以上も前のこと。隣のおばちゃんが聞いてきた。

「さっちゃんのご主人はナニ人? アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、フランス人?それとも、イタリア人?」

主人という家父長制の古めかしい言葉に、たじろぐ私。

おばちゃんはお構いなしに、興味津々である。

「それとも・・・?」

「ぁの・・・・。宇宙人なんですぅ」と応える。

おばちゃん。大爆笑。

「かおるはね、離婚したのよ」 かおるちゃんはおばちゃんの娘で、私の幼なじみである。

「大丈夫。失敗は成功のもと」 はげます 私。おばちゃん、また爆笑。

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わたしは健二

أنا كانجي

أنا لست شينزو

إعطونا فرصة للسلام

 

私は健二。

私は安倍じゃない。

平和を我等に。

 

Je suis Kenji. Je ne suis pas Abe.

Donnez une chance à la paix.

 

I am Kenji. I am not Abe.

Give peace a chance.

ドローンの違法飛行とヨウ素剤

9月~10月。この秋、たくさんの妊婦さんのお腹をさわった。私のまわりは出産ラッシュで、ベルギー人、スロベニア人、アルジェリア人の友人カップル3組があいついで親となった。分娩室からでてきたアルジェリア人の友人は、出産シーンをくわしく知らせてくれた。2回ほど倒れそうになったらしい。

日本人の『叔母』としてはうれしいのと同時に、この子たちがこれから生きていく難事にみちた1世紀を思うと、心配せずにはいられない。

現在、私たちが住むルクセンブルグ市では、ヨウ素剤の配布作業が始まった。万一の原発事故発生(カテノム原発は市から南南東約25キロ、国境近くのフランス側にある)にそなえた実施で、全居住者にヨウ素剤と対応マニュアルが薬局で無料配布された。

ルクセンブルグ内には原発はないが、パンフレットには事故発生を知らせる速報、避難経路、子どものいる家庭、農家、自宅の菜園、飲み水、新鮮な野菜の確保などくわしく緊急用の対応が書かれている。

原発から25キロ圏の自治体に住む運命について、あらためて考えずにはいられない。私は日本と欧米で暮らしてきたのだけども。思い返せば大半は『原発銀座』の近くだった。幸い原発事故はなかった。が、大人になれば『他者におこったことは、自分にもおこりうる』と考えるようになる。

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Longue vie au Shidōkan!

Cette année marque le dixième anniversaire de Shidōkan, club de iaido à Libramont, en Belgique, fondé par d'ardents disciples de Ogura Noboru Sensei, Gérard (Gési) Simon et Gérard Gatelier. Maintenant, le club entretenu avec succès par Gatelier et d’autres. Beaucoup de membres consacrent une bonne partie de leur vie à la pratique et à l’amélioration de leurs techniques de iaido et la connaissance des aspects philosophiques afférents à la discipline. Une personne, par exemple, fait chaque semaine 120 kilomètres de route pour aller pratiquer, tandis qu’une autre personne pratique près de 6 jours par semaine, gardant un jour libre pour que sa femme puisse le voir!

Je me demande ce qui est si fascinant dans le iaido (s’entraîner pieds nus dans un dojo pendant des heures). Une personne m’a dit que c’était "la poursuite du bien-être, celui qu’on gagne et celui qu’on partage."

(Lire la suite...)

年金があぶない!

著書の「資本主義の終焉と歴史の危機」(集英社新書、2014年)の中で、水野和夫は次のように述べています。

「私が資本主義の(しゅう)(えん)を指摘することで警鐘を鳴らしたいのは、こうした『成長教』にしがみつき続けることが、かえって大勢の人々を不幸にしてしまい、その結果、近代国家の基礎を危うくさせてしまうからです。(12頁)」

「このように、現代の経済覇権国であるアメリカは、『地理的・物的空間(実物投資空間)』での利潤低下に直面した一九七〇年代半ば以降、金融帝国化へ(まい)(しん)すると同時に、グローバリゼーションを加速させることによって『電子・金融空間』という新たな空間をつくり、利潤を再び極大化させようとしました。これがアメリカによる資本主義の延命策でした(38頁)」

社会学者のサスキア・サッセンは、近年の経済疲弊、富の一極集中、貧困の拡大などはエリートの陰謀というよりは、制度・組織・テクノロジーなど社会的なプロセスが生んだ結果で、それが世界中に広がっているとし、それを略奪形成(a predatory formation)と呼んでいます。predatoryというのは、他種の弱小動物を捕って食べる動物をいいます。

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Naomi Klein’s New Book and the Poison of Capitalism

In this blog, I translated the English article (below) on Naomi Klein’s new book into Japanese and added my thoughts.

ナオミ・クラインの新刊書。資本主義の害毒

日本が直面する貧困、格差、生活保護の切捨て、生活の質、幸福度の測定、環境、エネルギー問題、異常気象、規制緩和、遺伝子組み換え食品、地産地消、ブラック企業、国際貿易、TPP秘密交渉、戦争、(非)民主主義などの諸問題をよくよく考えると、資本主義とグローバリゼーションという大きな問題に行きあたるように思う。

これらの問題を考えぬかずに、からまりつながる複雑なシステムの全体像をさぐり、解決策をデザインしていくことはむずかしい。ややこしいが、お金がつくられるしくみもわからないと、いけない(ビデオを参考にしてください)。

資本主義やグローバリゼーションの泰斗(頭をよぎるのは宇沢弘文 、ギー・スタンディング)にはスーパースター(学者やジャーナリストのレベルで)も多いが、私が今、注目しているのは、サスキア・サッセンとナオミ・クラインのふたりだ。

今月9月にクラインの新刊書「This Changes Everything <資本主義>対<気候変動>」が発売したこともあり、彼女の短いインタビュー記事を訳してみた(ブログ後半。左派への5つの大事な教訓。ナオミ·クラインの新刊から)。読みやすくするための工夫をしたが、誤訳や改良する点があれば、指摘していただきたい。

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Hearing on the TTIP held at the Chamber of Deputies in Luxembourg

Chamber of Deputies of Luxembourg - Courtesy: Wikimedia Commons

Picture taken by Ex13. Licensed under Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0
(CC BY-SA 3.0)

This blog is a short (Japanese) summary of the hearing on the Transatlantic Trade and Investment Partnership (TTIP) which was held at the Chamber of Deputies in Luxembourg on July 11, 2014. I added some comments on the TTIP.

環大西洋貿易投資連携協定(TTIP=米欧版TPP)に関する公聴会

Chamber of Deputies of Luxembourg - Courtesy: Wikimedia Commons

7月11日。ルクセンブルグ(代議院)で、環大西洋貿易投資連携協定に関する公聴会が開かれました。会合はテレビ中継され、録画はネットでも見れます。

環太平洋のTPPと環大西洋のTTIP(またの略をTAFTA)。日本人でヨーロッパ市民でもある私には、両方とも気がかりです。両協定には対アメリカという共通項もありますから、海千山千の欧州人たちがどう渡りあうのか非常に興味があります。

13日日曜日、会合録画を夫と一緒に見ました。中継を6時間も見るのは、結構きついだろうと思っていたのですが、休憩を挟み(午後2時~9時過ぎまで)見入ってしまいました。ディベートは、思いのほかおもしろかった! 参加者全員が用意周到で、時には声をあらげながら興味深い論戦を展開しています。

欠かせないのが。正月にはモチ、商談/悪巧みには古だぬき。ルクセンブルグの鉄の女性、正義感に燃える市民団体の代表者等々。公聴会の内容をまとめましたので、日本の方たちにもぜひ参考にしていただきたい。

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Transatlantic Trade, "the norm-making power of the global capital market," and Sassen

By now, many people probably have heard of the Transatlantic Trade and Investment Partnership (TTIP; in French Le partenariat transatlantique de commerce et d'investissement) and its deregulation purpose. The TTIP is a proposed secret trade deal between the European Union and the United States. Our friends (accountant and functionary) told us something like this ― only two groups in Brussels work to block this deal, whereas more than 200 groups are hired to push for the agreement with a perspective of “new growth.” (Do not be fooled because of nice words such as “free trade” and “new growth.”) The former has the budget of 200 million Euros, while the latter get billions of Euros. They thus argue that the deal is not about a corporate lobbying, but a bribery to be precise. They are very concerned about the TTIP, but they also think that it would be very difficult to win European Commission approval because the trade decision should be agreed by 28 countries … and it takes a lot to bribe.

閣議決定は無効

官邸前には行けないが。昨夜、数時間立ちっぱなしで集団的自衛権行使の反対デモに参加した人のからだの節々の痛み、筋肉の疲れ、声がれ、くやしさや深いかなしみを感じる。いくつか、考えたことを書き留めたい。

1)「憲法泥棒だ」

解釈改憲による集団的自衛権の行使容認は「憲法泥棒だ」というのは、小林節・慶応大名誉教授の名言だが。彼は次のようにも断言している。「解釈の変更なんて、そんなきれい事じゃないんですね。解釈に名を借りた憲法の破壊なんです」

今日、閣議決定に踏みきった泥棒首相は「おとなしく手をあげろ。俺の言うとおりにしろ。さもないと」と、はっきりと国民を脅かし、ホールド・アップ状態にしたと認識すべきだと思いますよ。(いつか、この悪党を捕まえなくては)

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戦場へ、馬は目隠しをして連れていかれ

Stolen Bride blinkers - Courtesy: Wikipedia.org

アマルティア・センが、「私はインド人である。だからどの国に行っても長い順番待ちの列に並び入国審査をうける。それが苦労して得た貴重な宝であり、だからこそインサイダーとしてわが国を批判できる」いう旨の発言をしていました。私も大いに共感できます。私も今のところ、「ただひたすら」日本人です。

最近、日本のニュースで、明るい話を聞きません。

原発被害、生活保護の切捨て。貧困。消費税率の引き上げ、他方で法人税減税を強行?残業代ゼロ?医療費・介護費負担・75才まで年金支給の引き上げ?TPP秘密交渉、国家戦略特区、マイナンバー、国家安全保障会議(日本版NSC)、一票の格差の増大、沖縄の米軍基地、京都のXバンドレーダー基地建設工事、秘密保護法、集団的自衛権問題、鈴木章浩都議らによる女性蔑視の口汚い野次、そして日本国民の究極の脅威である安倍政権。

さらには、焼身自殺未遂までして、集団的自衛権行使に反対する政治的メッセージを発信した男性。それに対する日本の報道機関のdésinformation(情報の遮断)。自主規制でしょうか。

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学ばない・学べない日本

あっそうか。ヨーロッパの人にとっては、火を見るよりも明らかなことなのだなあ、と納得した。 あまり政治的でない人も若い人も、ごく普通の欧州人たちは、安倍首相とヒトラーとをはっきり同一視しているのですね。彼ら二人の近さ・類似をごく明白なこととして見ていて、それを指摘され驚く日本人は「何をとぼけて」って感じでしょうか。

私は10年近く、ヨーロッパのいわゆる「尖閣諸島」で暮らしました。歴史上、何度も国名が変わったところです。国境の町で、5月をむかえるのは毎年興味深いものがあります。去年も書きましたが、フランスとベルギーにとっては5月8日は戦勝記念日です。フランスでは祝日で、同日、敗戦国のドイツとその占領下にあったルクセンブルグでは、もちろん祭日ではありません。

今は近隣国から集まった人たちが、欧州の仲間として一緒に働き未来を建設しているのですが。その日常は同じ日の出来事に対し多面的に歴史を再検証し、歴史の記憶が一致しているかどうかその整合性を確認していくグループ作業でもあります。

5月8日が近づき、ラジオ(フランス・アンフォ)でフランス人の老年女性が当時のライトモティーフ(leitmotif)、サビの部分をうたっているのを聞きました。ヒトラーはパリのラジオ局を占拠し、プロパガンダを流したのですが。脱出先のロンドンで亡命政府・自由フランスを樹立したシャルル・ド・ゴールは、ロンドンラジオ(BBC)を通じて、フランス国民に抵抗闘争を呼びかけたのです。

"Radio Paris ment, Radio Paris ment, Radio Paris est Allemand"

mentir (嘘をつく)のmentモンとAllemand (ドイツ)のmandモンが韻を踏んでいます。ドイツのラジオ放送は嘘だらけという、皮肉な曲調を紹介していました。約70年前の歌が、彼女の頭にはっきりと残っているのですね。

国境のつながった欧州では、それぞれが歴史から学び、悔い改めざるをえなかったわけです。敵を許し共存し尊重するようになっても、互いの国がしたことは決して忘れない。歴史上おきた出来事はもちろん重要なのですが、それ以上にそれらの出来事をどう認識し社会として記憶していくかがもっと重要だと欧州人は考えているようです。

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