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日本礼賛 と 星の王子様のうぬぼれ男(2)

先週のブログで、大事な点がもうひとつぬけてました(他にもありますが)。うっぷす。

日本礼賛は、日本の美点を誇りほめたたえる政治宣伝です。

日本礼賛を見聞きしているうちに、われわれはこんなにも優れた民族なんだという気になるのでしょうね。でも、その有能感の深層にあるのは、優劣重視や差別意識に基づいた世界観ではないでしょうか。

愛国心や戦意高揚をねらった称賛扇動と軍国主義は、密接なつながりがあることは述べました。(英文エッセイには、もちろん「星の王子様」は登場しません)過去にはアジアの「指導民族」であるという優越心が、自国の来し方や侵略戦争を善なるものとして正当化したわけです。
mizohata.org - Superb Japan!? ― 日本礼賛の幻想

敗戦により、日本人のおごりや陶酔感はものの見事に叩きつぶされます。

ですが戦後すぐに、日本のうぬぼれや虚栄心を目ざとく見てとったのが、ジョン・フォスター・ダレスでした。そう、「望むだけの軍隊を、望むだけの場所に、望む期間駐留させる」と発言したことでも知られるアメリカの政治家です。

旧敵国・日本に対する不信感が強かった西側諸国は、アジア人を蔑視する日本人の優位感を逆用し搾りとろうとしたわけです。

「われわれ西側エリート諸国と協力するなら、一目おいてやろう。どうだ一等国の仲間になりたいだろう」

つまらぬところで威張っていたら、戦後、その根拠のない思い上がりは、たまりたまったツケとなって日本に返ってくることになります。

先進国入りすべくアメリカ隷属を誓い、不平等な地位協定をあまんじて受けいれる一方、周辺アジア諸国からは傲岸にも孤立しつづけるという、優劣を重視するがゆえの呪縛です。


Credits: Le Petit Prince Collection by AmiAmaLilium on DeviantArt
under Creative Commons Attribution-Noncommercial-Share Alike 3.0 License

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