プチトマト

Tomato tree in Luxembourg

6月末。ベルギーの家から夫が、トマトの苗木を持ち帰ってきた。30センチ弱、心もとない苗木が3本あった。「これを誰が育てるの?」と思いつつ、とりあえず大きめの鉢に植え替えてベランダに出してみた。

夏の間は毎日水をやり様子を見ていたら、あれよあれよと言う間に大きくなった。成長にあわせて、鉢も大きくしてみた。

それから友人のギドに、手作りの EM (Effective Microorganisms) 入りの小瓶をもらった。この人は週末になると自然保護区のような家に帰り、ドイツで農業実験をしている。

その頃、散歩コースである森で山火事が起きたようで、燃えた木々がそのままに放置されていた。その炭になった部分を少しいただいてきて、それを粉々に砕いて「木酢液」と「テラプレタ」をイメージしながら(あくまでもイメージで、正確なものではない)土に混ぜた。そしてその土に、酸っぱい匂いのするEMも混ぜてみた。

そうこうしている内に8月になり、今度はハノーファーの王宮庭園のトーマス夫妻がやってきて、「花が咲いたら、トマトの茎をかるく揺すってあげるといいよ」と教えてもらった。

友人たちの教えのまま適当に面倒をみていたら、こんなに大きくなり、鈴なりに甘い実をつけてくれた (写真は一本のトマト。11月10日に撮影)。

気候変動やアマゾンの火災や世界中のデモなど、胸をつくニュースに呻吟しながらも、はぐくみ育てる作業になぐさめられ、自然に生きる力をもらった気がする。炭を使った家庭菜園を、みなさんもお試しあれ。

木酢液:医師でカトリックのシスターである須藤昭子さんの著書を読んでから、日本の百年来の木酢液について知りました。「ハイチ 復興への祈り」岩波書店2010年、43頁より。

「木を切って、大きな窯に入れてじっくりと焼くとだんだん炭になっていく。そのとき出てくる煙を冷やしてできた液体を精製したのが木酢液です。煙の温度を測って、きちんと管理しないといい木酢液はとれない。炭の材料は木だけじゃなくて、たとえば竹やもみ殻もすごいいい炭になる。田植えをするときには、田んぼにもみ殻の炭をまくとお米がとてもよく育つんです。植林をするにも、苗床に炭と木酢を加えるとじょうぶに育つ。『日本の炭焼きの技術はすばらしい、こういうことが農業に使えるのか』とほんとうに感心しました。」

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