危機に面してリーダーは生まれる

戦争法案が、強行に採決されようとしている前夜である。日本から離れ、ルクセンブルグ/パリにいても、私は気がかりで落ち着いていれない。でも。絶望して眠りにつくと、翌朝はよりたくましい気持ちになっている自分がいて、驚いたりもする。

「危機になれば、必ずリーダーになる人が現れる。リーダーは生まれる」

アラブ人の弟が、日本の危機を憂いた私をそう言ってなぐさめてくれた。確か、一昨年のことだ。山本太郎さんや奥田愛基さんの発現で、彼の口にした事が現実になったと思った。すぐれた学者も生まれ出てくることだろう。

「私たちは一人一人、個人として声をあげています。不断の努力なくして、この国の憲法や民主主義、それらが機能しないことを自覚しているからです」SEALDsの愛基さんの言葉だ。

その「不断の努力」を続けていくには、作戦が必要だ。

それには「非暴力抵抗運動の父」と呼ばれるジーン・シャープの著書「独裁体制から民主主義へ ― 権力に対抗するための教科書」を、おすすめする。とても読みやすい簡潔な英語で書かれているので、英語でも日本語でも、何度も読んでいただきたい。

デモのアドバイスも面白い(Youtube)。警官たちに向き合う最前列には、強面の敵対心むき出しの男性でなく、まず柔和な女性たちに前列にたってもらうこと(おまわりさんも人の子・母の子。やさしく接しよう)、長期戦の目標と戦略を立てること、決してあきらめないこと等々。

そして何よりも、左翼とか右翼とか、革新とか保守とか、反日・在日、売国奴、被災者・帰還する人/しない人、沖縄/本土、反中/反韓、主催者/ゲストなどと無知や偏見で市民は分断されずに、横とつながり補いつつ向上し、独裁制や反民主主義と闘うのがあらまほし、とする革命への案内書である。

シャープ氏はCIAとのつながりを誤解されたようだが、ノーム・チョムスキーやハワード・ジンなど信頼できる学者や運動家138名が、彼を擁護する公開状に署名している。公開状 Dr. Stephen Zunes' blog Open Letter in Support of Gene Sharp and Strategic Nonviolent Action

つまりシャープは本物の正義の味方だからこそ、アメリカ政府や独裁者にとってやっかいな存在であり、彼の著書は世界中で読まれては困るのだ。

以下ウィキメディアより。『シャープが、非暴力を勧めるのは、平和主義からではなく、戦術的な観点からである。「独裁政権側は、兵器、軍隊、秘密警察の全てを持ち合わせている。そんな状況下で武器を取るのは、敵の最強の道具で勝とうとするようなものだ」[6]。また、抵抗運動は、偶発的なものであってはならないと述べている。「独裁体制からの自由を達成するには、非常に慎重な考えと戦略計画が求められる」。「次のステップに進むためには、注意深く計算された行動が必要である」[1]。』

どんな独裁者にも、独裁政権にも寿命はある。みなさん、くじけないで生きていきましょうォ。

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